産後に抜け毛が増えやすくなる理由について
産後脱毛症が起こってしまう原因は、ホルモンバランスの変化です。女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2種類があり、この2つのホルモンが月経などにあわせて規則的に変化していきます。
この内、エストロゲンには抜け毛を抑制するといった効果があり、さらには妊娠することで分泌量が一時的に増加するのです。このことから、妊娠中には抜け毛が抑制されて、抜け毛が減ります。
出産後、エストロゲンは元の分泌量へと次第に戻っていきますので、結果的に体内ではエストロゲンの量が減っていく状態だと言えるでしょう。エストロゲンの増加により、本来なら抜けているはずの毛髪が、出産後の減少に伴って抜けていくといったことが起こります。
これが産後脱毛症の起きるメカニズムです。一般的に健康な毛髪の方でも、1日に100本程度の抜け毛があるものです。
この内で何割かがエストロゲンの影響で抜けにくくなったとしても、妊娠期間中となると、かなりの本数が本来は抜けていた毛髪だと言えるでしょう。他にも育児のストレスなどから抜け毛が増えることもあるので、ストレスとうまく付きあうようにして下さい。